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デザイン思考をメソッドで学ぶ - Googleの新サービス立ち上げ方法(デザインスプリント)

更新日:

グーグルのベンチャー投資ファンド部門「Google Ventures(グーグル・ベンチャーズ)」は、2015年1月30日、専用ウェブサイトを開設し、デザインにまつわる独自の課題解決メソッド「デザインスプリント(The Design Sprint)」を公開しました。

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デザインスプリントとは

概要

デザイン思考やIDEO(USのデザインコンサルファーム)のメソッドを踏襲し、Google Venturesがスタートアップ向けに解放したメソッドのことです。

リーンスタートアップなどの考え方に似ており、アジャイルで、プロトタイピングして、プロトタイプをユーザーに体験してもらい、その結果をアイデア出しに活かす。というサイクルを短期間で何度も回すというメソッドです。

デザインスプリントの3ステップ

画像:Google Ventures Website

  1. アイデア出し
  2. プロトタイピング
  3. 測定

5日間のワークショップ

5日間のワークショップ形式で説明されることが多いです。自社での予定やクライアントの予定に合わせて、ワークショップのスケジュールは調整するとよいと思います。

1日目:理解

チーム内で、長期的目標と今回のスプリントの目標を共有します。

次に自社製品や競合製品、顧客のニーズ・課題について議論します。今回作成するプロトタイプで”何を解決したいのか”を明確にします。必要に応じて、社内の有識者へのインタビューを実施します。(カスタマーサービス系の担当者が良いようです)

この段階で、いくつかの仮説が出てくるようなイメージです。

2日目:発散

1日目に議論した解決したい課題に対して、”どのように解決するのか=ソリューション”のアイデアをたくさん出します。ストーリーボーディング等も活用し、利用シーンや解決シーンをできるかぎり出します。

3日目:決定

2日目に出てきたユーザーストーリーを更に深めます。最後にユーザーストーリーや解決案を投票して、今回のプロトタイプするアイデアを決定します。同時にインタビュースクリプトを作成し、どのようにインタビューを進めていくのかも検証します。

4日目:プロトタイピング

決定したアイデアを形にしていきます。5日目の検証でユーザーに使ってもらった際にできるだけイメージがつくように、作成することが大事です。

スマホアプリやWebサービスの場合、無償のプロトタイピングツールを活用しても良いと思います。

※参考:私のワークショップでは、アプリ開発のグループはProttを推奨しました。

5日目:検証

プロトタイプを活用してインタビューを行います。

※補足:私はお客さんにデザイン思考系(デザインスプリントに近い)ワークショップを行った際は3日間で実施しました。(1~4日目を2日間に圧縮のイメージ)

 

活用事例

Google Venturesが実際に支援した企業の例を掲載します。(Google Ventures Websiteからの情報になります)

Slack

スプリントの活用によってマーケティングを見直し、多くの顧客へのリーチしました。

Blue Bottle Coffee

オンラインセールスの販売拡大に貢献しました。

Foundation Medicine

対話型の診断ツールを作成するためにデザインスプリントを活用しました。

 

 

 

実施時の留意事項

参加者視点

たくさん書く

汚いスケッチでもいいので、デザインを恐れずたくさんアウトプットを出すようにしましょう。

否定/批判はしない

特に2日目の発散では、たくさんの意見をみんなで出すために変な意見も出していきましょう。

ネットに頼らない

PCはあんまり触らないで、議論に集中しましょう。

開催者視点

参加者視点よりこっちの方が断然難しいです。

ワークショップの目的

目的によって、集める人も変わりますし、雰囲気も全然変わってきます。目的から逆算して、準備しましょう。

当日のファシリテーション

グループ設定の時にメンバーの構成を考えるのはもちろんですが、議論が活性化するような仕掛けを用意しておきましょう。事前に落とし所を想定しておいて、半日終わったあたりの進捗と会場の雰囲気を分析して”今日をどのように終えるか”を考えた方が良いです。

終わり方によって、翌日に影響します。

メンバー構成

デザイナー系のメンバーをグループに一人入れたほうがはかどります(アウトプットが全然変わってきます)。

終わりに

デザインスプリントは、今までの新規サービスの開発手法と違い、プロトタイプを顧客に見せて、インタビューしてアジャイルな開発手法です。

アウトプットが目に見えるので、議論が活性化します。

ぜひ一度実施してみてはいかがでしょうか。

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