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ホワイトカラーがロボットに代替される日
10-20年後消えてしまう仕事
オックスフォードの先生が今後なくなる仕事を発表した時、世間はざわつきました。

「コンピューターの技術革新がすさまじい勢いで進む中で、これまで人間にしかできないと思われていた仕事がロボットなどの機械に代わられようとしています。たとえば、『Google Car』に代表されるような無人で走る自動運転車は、これから世界中に行き渡ります。そうなれば、タクシーやトラックの運転手は仕事を失うのです。
これはほんの一例で、機械によって代わられる人間の仕事は非常に多岐にわたります。私は、米国労働省のデータに基づいて、702の職種が今後どれだけコンピューター技術によって自動化されるかを分析しました。その結果、今後10~20年程度で、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高いという結論に至ったのです」
英オックスフォード大学 マイケル・A・オズボーン准教授(AI(人工知能)など専門)
金融業界だけで無くなる業種を挙げると以下が無くなるとされています。
<金融業界で無くなる業種例>
- コールセンターのオペレーター
- データ入力作業員
- 苦情処理・分析担当者
- クレジットアナリスト
- 簿記、会計、監査の事務員
背景にあるテクノロジーの進化
AIやロボティクス等のテクノロジーの進化によって、人間の業務が自動化されていきます。
最近は、IBMのWatsonやソフトバンクのPepperが広がったことによって、一気に知名度も広がりました。

という、質問を良く受けます。今日は、ロボティクスのRobotics Process Automationというソリューションについて執筆します。
Robotics Process Automationとは
概要
ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation, RPA)とは、認知技術(ルールエンジン・機械学習・人工知能等)を活用した、主にホワイトカラー業務の効率化・自動化の取組みである。人間の補完として業務を遂行できることから、仮想知的労働者(Digital Labor)とも言われている(KPMG 『仮想知的労働者(Digital Labor・RPA)が変える企業オペレーションとホワイトカラーのあり方』より)
RPAがビジネスに与える影響
経営変革
デジタル変革の記事で記載します。
組織変革
組織再設計
ロボットに代替された従業員の分、業務が減りますから自社の戦略にあった付加価値の高い業務へとシフトする必要があります。
必要な部門、人員の再配置、コスト削減なども行う可能性が存在します
部門立ち上げ
ロボットの導入により今までと違った機能が組織に必要になる可能性もあります。
業務変革
今まで自動化できなかった業務領域の自動化
レガシーシステムなどで今まで自動化が難しかったシステムや複数システムにまたがる業務、ルールベースではあるものの自動化されるほどではなかったような業務が自動化されます。
アウトソーシングの変化
アウトソーシングしている業務も自社に戻してロボットで対応するか、ロボットに対応しているBPOベンダーに委託するのか再度検討が必要になります。
導入事例
既に日本の中の一部の企業でも導入されているようですので紹介します(RPA革命の衝撃からの引用になります)。
オリックス株式会社 - シェアードサービスセンターでの業務自動化
レンタカーの予約受付自の自動化
各代理店のWebサイトの一覧から該当データを1件ずつ開き、予約個票をプリントアウトし、効率的な手分けになるようにスタッフに配分、それを手入力し、別のスタッフがダブルチェックをしたところで各社Webシステムのステータスを完了にする
100人月の業務の自動化の可能性が存在
オリックスのシェアードサービスの子会社OBCO(オリックス・ビジネスセンター沖縄株式会社)は、今後RPA範囲を拡大していき、100人月の業務の自動化が実現できるかもしれない
日本企業でRPAが広がる可能性
金融業
金融業界ではRPA導入は必ず広がるでしょう。
メガバンクや保険会社では、導入が始まっているという話も出ていますし、"RPA革命"の書籍中に、三菱東京UFJ銀行のインタビューも掲載されています。
- 基幹系システムに係る業務の自動化
- レポーティング
- 分析作業
- 与信
製造業
製造業はもともとリアルロボット(RPAではなく、IoTの方)の導入進んでいるので、これから加速するでしょう。
事務系の自動化でしょうかね。
官公庁
官公庁系は、、、厳しいかもしれませんw
今後のRPAの展開
普及にはまだ時間がかかるでしょう。
普及が発達するとすれば、イギリスなどで話題になっている「AI×RPA」のソリューションが普及していくと予想します。それは一言で言うならば、「考えるロボット」です。
現在、普及しているRPAと言うのはあくまで”ルールベース”のソリューションです。システムエンジニアもしくはビジネスユーザーがRPAの設定を行うというものです。
金融機関では、初期起用を莫大にかけて、RPAを設定し、単純業務をロボットにリプレースするのはありだと思います。しかし、多くの企業はそうではありません。
近い将来、AIを搭載したRPAが日本に上陸します。それは、ユーザーがシステムを利用するのを見て学び、システム内にプロセスを自動生成していくソリューションです。※すでにWorkfusionなんかはありますが、胡散くさい感じ。